麻疹(はしか)

麻しんウイルスによる急性ウイルス性発疹症です。一般に「はしか」とも呼ばれます。高熱、上気道症状、眼脂(めやに)などがみられ、その後に特徴的な発疹が出現します。感染力が非常に強いため、一例発症があった場合には集団発生へとつながるリスクがあります。肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症が出ることがあり、注意が必要です。

感染経路 空気感染、飛沫感染、接触感染 
潜伏期 10-12日
周囲に感染させうる期間 症状出現1日前-発疹出現後4-5日 2)
学校保健安全法 第二種(出席停止期間:解熱後3日経過するまで)

10-12日程度の潜伏期を経て発症し、高熱、上気道症状、目の充血、眼脂などが出現(カタル期)した後、一旦解熱後に再度高熱となり、全身に拡がる紅斑がみられるようになります(発疹期)。発疹出現3-4日後に解熱し、徐々に改善していきます(回復期)。カタル期が最も感染力が強い時期です。

 肺炎、脳炎、中耳炎などの合併症を起こすことがあり、脳炎や肺炎を合併すると生命の危険や後遺症の恐れがあります。麻しんにかかってから数年後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という重篤な合併症を起こすこともあります。また、妊娠中に麻疹に感染してしまうと流産・早産の頻度が上がってしまう可能性があります。胎児奇形を起こすことはないとされていますが、胎児の発育異常、羊水量の異常、新生児麻疹などをきたす恐れがあると言われています。

麻疹は空気(飛沫核)感染する感染症です。麻しんウイルスの直径は100~250nmであり、飛沫核の状態で空中を浮遊し、それを吸い込むことで感染しますので、マスクを装着しても感染を防ぐことは困難です。麻しんの感染発症を防ぐ唯一の予防手段は、予めワクチンを接種して麻しんに対する免疫を獲得しておくことです。予防ワクチンの接種をうけて、妊婦さんは特に十分注意をしましょう(;´∀`)